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1999年6月26日(土)

私の発表会

 今年の私のフルート発表会の日程がいよいよ決まりました。9月23日木曜日午後1時からで、場所は大阪国際交流センター小ホールです。この発表会はもちろん無料ですので、「見に行ってあげてもいいよ。」という心やさしい方はぜひ見に来てくださいね。

 今回の発表会は演奏する曲目の時間制限がないので、私にとっては大変な曲を選んだということは前にも書きましたが、このまえのフルートレッスン日に、「発表会に出演する人数が少ないから、ソロとはまた別に、フルート3本のアンサンブルをしましょうか。」という話になりました。

 「アンサンブルの曲は、初見大会のような感じのやさしいのにしましょう。」と先生には言われましたが、フルート3本で音程があわせるのは難しいだろうな、と思います。でもフルートのみのアンサンブルの機会はめったにないので楽しんで吹きたいと思います。


1999年6月19日(土)

「アンサンブルのよろこび」

 先日新聞で、ある本の紹介をしていました。岩崎淑さんの著書「アンサンブルのよろこび」(春秋社)です。この本の紹介文の中で、「日本では伴奏者の名前だけ書いて終わりの評が多く、伴奏者の地位は低い。本書は早く認識を改めてと訴えている。」の文にとても興味を持ちました。

 私もコンサートの感想を書くときには、コンサートを聴くときに伴奏者に注目していないわけではないのですが、伴奏者にはあまりふれないことが多いです。これからは伴奏者についても感想をしっかりと書きたいなと思いました。

 たしかに、伴奏者が違うと、同じソリストでも同じ曲でも演奏全体のイメージがまったく変わることがあります。息がぴったりあっている演奏は聴いていても気持ちのいいものです。今後はコンサートの見方が少し変わりそうです。

1999年6月12日(土)

新聞への投稿文

 昨年の12月に、ピアニストの梯剛之さんがロン=ティボー国際音楽コンクールで第2位になられた時、私は毎日新聞の投稿欄「みんなの広場」に、"梯さんの受賞がとても嬉しい"という内容の投稿をしたら、掲載されました。

 ただひとつ気になったのが、私は「梯さんが目が見えないのにこれだけ素晴らしい演奏ができることに感動したのではなく、ピアノの音そのものに感動した。」と書いたのに、新聞に掲載された文章には、「目が見えないのにこれだけ素晴らしい演奏ができることに感動した。」となっていました。これでは文章の意味が正反対になってしまいます。

 その時は少し心にひっかかるものがあったのですが、新聞に掲載されるのはたった1日だけだからと、何もなく通りすぎたのですが、つい最近毎日新聞のサイトに私の投稿文が掲載されているのを見つけて、また複雑な気持ちになっています。


1999年6月5日(土)

集中して

 外国の演奏家の方へのインタビューで「日本の聴衆に対する印象はいかがですか?」という質問に対して、「とても集中して演奏を聴いてくれます。」という答えをよく聞きます。これは具体的にどういう意味なのでしょうか。

 私は海外のコンサートホールでコンサートを聴いたことがないので、日本以外のホールではどんな感じのコンサートなのか全然知りません。「集中して聴く」というのは「静かに聴く」ということなのかな、と私は思っていますがもっと他に意味がありそうな気もしています。

 私が発表会で舞台に立つ時は、聴いてくれる人の反応を見る余裕はないので、といいますか、お客さんがほとんどいない状態です。私がもしプロの演奏家の方にインタビューする機会があればぜひ具体的に聞いてみたいです。


1999年5月29日(土)

7分

 次の私のフルートの発表会で演奏する曲を決めなければならない時期になりました。今度の発表会は、演奏時間の制限がないということで、楽しみだと思っていたのですが、いざ曲を決めるとなるとどうしようか、かなり迷ってしまいました。

 先生に「現実的に何分ぐらいの曲がいいですか。時間制限がないといっても、15分の曲は長いような感じがしますし。」とたずねると、「私の経験からいえば、7分ぐらいがお客さんに普通に聴いてもらえる限界の時間のような気がします。それを過ぎる時間の曲だとよっぽどテクニックがないと、聴いてもらえない。」とのことでした。

 「なるほど。」と思って、いろいろとCDを聴きまわった結果、シュターミッツ作曲「フルート協奏曲ト長調」を演奏することになりました。先生からの「ちょっと早いかな、と思いますけど頑張ってみましょう。」という言葉通りの気が私もしますが、せっかくの機会なのでなんとか曲の形にしたいと思います。


1999年5月22日(土)

自分自身の演奏姿

 私自身がフルートを演奏している姿を見てみたいな、とよく思います。普段、練習している時は窓にうつる自分自身の姿をちらっと見るときもありますが、全身はうつっていませんし、もちろんずっと眺めているわけではありません。発表会がある時は、ビデオ販売をしているので、買うのですが、いざ見るとなるとなんだか見る勇気がなくて、昨年9月にあった発表会のビデオもまだ見ていません。

 音だけなら、練習する時に時々録音して聴いているのでどうということはないのですが、自分の演奏姿を見つつ自分の演奏を聴くというのは、なんだか恥ずかしい気がしてしまいます。

 多分直立不動状態でフルートを吹いているだろうと、想像しているのですが、実際はどうなんでしょう。今度の発表会までには、ビデオを見なければと思っています。


1999年5月15日(土)

ファン層を広げる

 今日(5/15)の読売新聞(大阪本社発行分)夕刊に、指揮者の井上道義さんが短時間で低料金のコンサートをするという記事が載っています。新たなクラシックファンを開拓したいそうです。確かにクラシックコンサートで満席になるということは、なかなかないようです。

 私の意見としては、もっと演奏家を宣伝すればよいのに、と思います。知らない演奏家のコンサートに行こうと思う人は、少ないでしょう。演奏家の名前だけでも聞いたことがあれば、行ってみようと思う人は増えると思います。やっぱりお客さんの動員数は、演奏家の知名度にも大きく因るでしょう。

 私が出かけるコンサートを決める基準は、演奏家しだいです。たまに演奏される曲目を見て決めることもありますが、全体の1割もありません。井上道義さんのコンサートにどれだけのお客さんが来られるのか結果が楽しみです。


1999年5月9日(日)

歌詞とメロディー

 私は歌を聴くときには、詞と曲のどちらを聴いているかと、言われたら、曲の方を聴いています。曲の前に、歌う方の声をまず聞いて、その次に曲です。ですから歌詞はほとんど聞いていません。

 最近は、歌番組でも歌詞が字幕で表示されるようになりましたので、少しは気にするようになりましたが、昔、字幕表示されなかった頃は100%聞いていませんでした。ですから私が歌のCDを買うかどうかは曲次第です。

 でも、外国語の歌詞の歌の場合は、歌詞の日本語訳を見ると、本当に素適なものが多くて、曲が気に入って買ったはずなのに、今は歌詞の方が気に入っている歌もあります。メンデルスゾーンの「歌の翼に」も、曲ももちろん好きですが、歌詞もとても好きです。


1999年5月1日(土)

ピアノ伴奏者とあわせる

 私は今までに3回フルートの発表会に出たことがあります。3回ともピアノ伴奏をしていただいたのは、同じ音楽教室のピアノの先生でした。

 1回目の時の曲は、エルガーの「愛のあいさつ」、2回目はメンデルスゾーンの「春の歌」でした。どちらもフルートではよく演奏される曲で、練習でピアノの先生と初めてあわせた時も、あわせるのに特に苦労もなく、スッとあいました。

 でも、3回目のシュテックメストの「歌の翼による幻想曲」の時、最初は、ピアノと全然あわなかったのです。フルートの先生言わく、「初めてあわせる時はこんなものですよ。」とのことでしたが、「本番、大丈夫かな。」と思うぐらいにあわない状態でした。「初めからあうのは、ピアノの先生も曲をよく知っているからですよ。」と言われました。私は普段はひとりでフルートを吹いていますので、合わせるというのは本当に大変なんだな、とこの時改めて思いました。

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