マンガ「白い巨塔」の財前と里見

 「白い巨塔」がマンガになったということで、その第1巻を読みました。原作の小説に新たに加わったエピソードや、キャラクター設定があり、楽しく読みました。

 一番驚いたのが、財前がピアノ、里見がヴァイオリンのデュオで、地方病院に行く医局員の送別会で、演奏したことです。まわりの人たちがそれを聞きながら、「あのふたりの友情は美しいな」と言っています。ふたりともなんでもできるスーパーマンのようで、本当に驚きました。その上、財前は、料理まで得意なのです。

 このマンガは、最後まで続くのでしょうか。マンガは人気がないと、途中打ち切りも普通なので、その点だけが心配です。

モーツァルトのいる休日  大人の楽しむクラシック

 石田衣良さんの「モーツァルトのいる休日  大人の楽しむクラシック」を読みました。一番印象に残っているのは、「みんな、夢、夢と言い過ぎる。平凡に暮らして、趣味でクラシックを聴いて過ごすのも、素敵な生き方」という内容のことが書かれていたことです。輝いて生きる」みたいな話が、ドラマでも映画でも多いような気がしますから。

 クラシック鑑賞の入り口は、「らららクラシック」からの流れということもあるのでしょうけれど、好きな曲を見つけて、ということでした。

 私は、個人的には、好きな曲を見つけるよりも、好きな演奏家を見つけて、その人の演奏を追っていく方が簡単なような気がしています。音は見えずに消えていきますが、演奏家は見ることができるからです。これは、私がパユのファンで、パユが頻繁に日本にコンサートをしに来てくださるから言えることかもしれませんが。

「祝祭と予感」を読みました

 「蜜蜂と遠雷」のスピンオフ小説「祝祭と予感」を読みました。私が印象に残った話は、三枝子とラサニエルの出会いの話、菱沼の弟子の作曲家の話、マサルがラサニエルにつくことになる話です。

 作曲家の方は、自分のイメージの音が、楽譜に落とし込めないと悩むことがあるのだな、とかこの小説を読んで知ったことがいろいろとありました。ヴィオラは大きさが決まっていないのですね。これも知りませんでした。自分にあったヴィオラを選ぶ時には、かなり悩みますね。それは、自分の楽器を本番で演奏しないピアノなどの楽器以外は、すべてそうでしょうけれど。

 三枝子とラサニエルのラブストーリーは、上手な俳優さんで、これのみ一本で映画にしてほしいな、と思うほどです。

佐藤天彦さんとクラシック

 将棋棋士、佐藤天彦さんの著書「理想を現実にする力」を読みました。。天彦さんは、クラシック音楽に詳しく、本にはクラシックについての記述もありました。

 天彦さんは、演奏家に注目するよりは、曲そのものに興味を持って聞かれるそうです。私とは、聞くスタンスが全然違うということです。クラシック音楽には、本当にお詳しくて感心します。天彦さんのツイッターも見ていますが、時々クラシック音楽を紹介されています。それが、私がまったく知らない曲です。

 私もこういうサイトを持っているくらいですので、クラシック音楽には詳しい方だと思いますが、その私でもまったく聞いたことがない曲をツイートされていて、とても参考になります。

「駒音高く」を読みました

 将棋に関する短編小説がいくつか入っている「駒音高く」を読みました。最後の章は、将棋の対局中に倒れてしまった棋士の話です。

 そこで、左手のピアニスト、館野泉さんのコンサートに行く、という話があります。この棋士さんは、それまでクラシックのコンサートに行ったことがなかった人ですが、このコンサートには、感動した、ということでした。

 この話だけでなく、この本のどの話も、とても良かったです。私が一番好きなのは、千駄ヶ谷の将棋会館での、掃除人の女性のお話です。なかなか掃除人にスポットをあてたお話は、少ないと思います。ですから、とても新鮮でした。この女性は、小さい時に、お父さんから将棋を教えてもらっていたのです。各章は、違う人が主人公ですが、本全体で、つながりがあります。将棋を知らない方にも、おすすめします。