パユのコンサート感想

2000年11月15日
会場:しらかわホール
共演:エリック・ル・サージュ(ピアノ)

プログラム・ベートーベン:セレナード ニ長調作品41・ウェーバー:フルートソナタ 変イ長調・ライネッケ:フルートソナタ ホ短調「水の精」・ヒンデミット:フルートソナタ
アンコール ・ドビュッシー:ビリティスの歌から4番・ボラン「フルートとピアノのための組曲」7番、Veloce/ヴェロス・ドビュッシー:ビリティストの歌から5番

感想:しらかわホールには今回初めて行きました。700席のホールでフルートリサイタルを聴くにはぴったりの大きさのホールだと思いました。(私は1階J列8番)パユの音もきらきらと輝いて聞こえてきました。響きもとても良いホールだと思いました。

 さて、演奏の方は、1曲目のベートーベンからパワー全開という感じで、楽しく聴きました。今回のプログラムの中では、私はウェーバーが一番印象に残りました。ピアノもかなり前に出てきて、フルートと戦うような迫力のある部分では、フルートリサイタルとは思えないような、まるでオーケストラを聴いているような、そこまで言うとおおげさなのでしょうか、でも私の心の中ではそれぐらいにせまりくるものがありました。

 今回はドイツプログラムでしたので、大阪で聴いたフランスプログラムとは曲の感じが全然違いますので、それだけ面白かったです。

この名古屋公演では、幸運にもステージ上での花束贈呈の役をいただいて、ライネッケの後、客席を出ました。舞台袖に向かう途中、ホール内にもパユのフルートが響いていて、「こんな風に演奏はホール全体に流れているんだな。」ということをはじめて知りました。

 舞台袖に到着し、テーブルの上に主催者のアサイさんがご用意されていた花束がふたつ、真紅色のバラ中心のものと、ピンク色のバラ中心のものが、置かれていました。私は最初なにげなく真紅色の方を手にとったのですが、ワイン色の服を着ていましたので、アサイさんが「ピンク色の方を持たれた方が、洋服の色にあいますね。」と言って下さって、私がピンク色の方を持つことになりました。こういうほんのささいなことでも、舞台上での見た目を気遣われるのだな、と思いました。

 舞台上での花束贈呈は、ほんのわずかな時間でしたが、本当に貴重な経験をさせていただきました。

 今回のツアーは、3公演に出かけて、パユの魅力をますます強く感じるようになりました。次の来日が待ち遠しいです。次回にはもっとたくさんの方に、パユの公演を聴きに来ていただきたいです。


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