パユの公開レッスン感想

2002年11月16日(土)11:00  公開レッスン 会場:大阪フィルハーモニー会館
レッスン曲 ・プーランク:ソナタ
お楽しみ
ホリガー:無伴奏フルートのためのソナタより
バッハ:無伴奏フルートのためのパルティータよりブーレ

 パユが登場されて、「今回は時間的にプーランクの全楽章をみることができると思います。」とおっしゃって、レッスンのスタートでした。

 「92年に新しい版の楽譜が出ましたが、間違いが多い。」というお話でした。この楽譜は出版社が、プーランクはすでにいませんので、ランパルと相談するべきだったのですが、それをせずに、ランパルの初演の演奏を聴いて、それにもとづいて強弱やアクセント記号をつけたので、感心しないところがたくさんあります、とのことでした。

 第1楽章の最初も、新しい版では、mfになっていますが、mpが正しいと思います。(この他にも何個所もここが違うというお話がありましたが、メモをとっていなかったため、記憶があいまいで書けません。)

基本的なお話としては、「フルートを吹くときに、どんな母音をイメージしていますか?」と質問されて、「"あ"のイメージを持ってください。"う"ではせますぎます。共鳴しません。」

 あとは、「1音、1音でくちびるをとじるのは、良くないです。息の流れはまっすぐにあってそのまま吹くこと、音はこもらないように、音は最前列に座っている人だけではなく、遠くに座っている人にも届けるような気持ちで演奏してください。」

 第2楽章のはじまりは、音程を正確にということで、時間が長かったです。この部分で、通訳さんがはじめ「雲・・・」と訳しかけられたのですが、そうではなくて、「温泉の湯気が均等に広がる感じで。」ということでした。

 言葉はフランス語でした。フランス語は、私はさっぱり分かりませんので、少しでも分かるようにしておいた方がいいかな、と思いました。


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