パユのコンサート感想

2003年

共演:ベルリン・バロック・ゾリステン
ライナー・クスマウル(ヴァイオリン、音楽監督)、ヴォルフラム・クリスト(ヴィオラ)、ゲオルク・ファウスト(チェロ)
町田琴和(ヴァイオリン)、ゾルタン・アルマジ(ヴァイオリン)、セバスティアン・ヘーシュ(ヴァイオリン)
ベルンハルト・フォルク(ヴァイオリン)、ライマー・オルロフスキー(ヴァイオリン)、ヴァルター・キュスナー(ヴィオラ)
クラウス・シュトール(コントラバス)、ラファエル・アルパーマン(チェンバロ) 以上11名。
クリストフ・シュトロイリ(ヴァイオリン)は、急病のため、出演されませんでした。

2003年11月29日(土)19:00  会場:石川県立音楽堂コンサートホール 
l  ・コレルリ:合奏協奏曲第8番ト短調「クリスマス」
・テレマン:フルート協奏曲ト長調 TWV51:G2(再編成版)
・ヴィヴァルディ:ヴィオラ・ダモーレ協奏曲 イ短調
・ヴィヴァルディ:ヴァイオリン協奏曲集「四季」より「冬」
・テレマン:ターフェルムジーク 第1集からフルート、ヴァイオリン、チェロのための協奏曲 イ長調 TWV53:A2
・J.S.バッハ:管弦楽組曲 第2番 ロ短調 BWV1067
アンコール
・テレマン:フルート協奏曲ニ長調より第1楽章
・ヘンデル:オラトリオ「ソロモン」よりシバの女王の入城

 

 29日は、サンダーバードに乗って、金沢駅へ行きました。サンダーバードは乗るときに、ホームの高さと電車の入り口の高さがかなり段差があるのが気になってしまいました。金沢駅に到着して、ホールは駅のすぐ隣で、とても便利でした。

 ホールの建物に入ると、楽器の紹介や、三味線などの邦楽の楽器の紹介もしてあり、オーケストラアンサンブル金沢のポスターもかかっていて、音楽の雰囲気が充分のホールでした。ロビーで、テレマンの楽譜や、ベルリン・バロック・ゾリステンのグッズも売られていました。「買われた方にはサイン会があります。」と係りの人が言っていましたが、楽譜は高かったので、買わずに、\500-のプログラムだけを買いました。

 座席につくと、舞台のはしにぐるっと花がおいてあって、舞台の演奏者を見るときに、視界がさえぎられるな、と少々気になりました。立派なパイプオルガンが正面にあって、きれいないいホールでした。

 この日のコンサートは、パユの登場曲は3曲です。テレマンで、パユが登場された時は、オーケストラをバックにした協奏曲のソリストの時の登場のしかたと違って、さりげないスッとした登場のしかたでした。パユが演奏をされているのを見て、昔はじめてパユの演奏を見た時に、「こんなに楽しそうに演奏する人がいるのだな。」と感じたときのことを思い出したほど、今回は楽しそうな演奏姿でした。

 ヴィオラ・ダモーレという楽器を生で見たのは、この日がはじめてでした。糸巻きが片側に7つありましたので、弦は7本かと思ったのですが、インターネットで検索して、ヴィオラ・ダモーレの説明ページを見つけて、演奏する弦は、7本ですが、その下に共鳴弦が7本あることを知りました。

 ヴィオラ・ダモーレは楽器自体は大きいのですが、楽器の見た目と、音の雰囲気は違っていて、かわいらしい感じの音だな、と思いました。音量もそんなに大きくはないですし、よく聞いている普通の弦楽器とはまた違った感じの不思議な音だな、と思いました。

 後半1曲目のテレマンのフルート、ヴァイオリン、チェロのための協奏曲は、かなり気に入りました。最後のバッハの管弦楽組曲のバディネリのフルートは、CDでも、装飾音がついていましたけれど、この日のアレンジはもっと激しくて、驚いてしまいました。

 アンコールの前に、セバスティアン・ヘーシュさんが日本語でお話されました。「私たちは金沢には初めて来ましたが、金沢の昔ながらの街並み、美しい庭園に大変感じ入っています。そしてこのように素晴らしいホールで演奏できて、こんなに嬉しいことはありません。」金沢の場所にあわせた話をされて、感心しました。アンコール曲の説明もされました。「バロックの時代は、曲が大量生産されて、テレマンもたくさんの曲を書きました。その中から、フルート協奏曲の二長調 第1楽章を演奏します。」

 「ご希望の方には、サインをします。」という話とか、他にもたくさん日本語でお話されました。コンサートが終わり、サイン会の場所は人がいっぱいで、もりあがっていて、とてもいい演奏会でした。(1階1列12番)


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