音楽エッセイ
2001年9月分

2001/9/29土

カサブランカ 9/26の読売新聞(大阪)の家庭欄で、大阪センチュリーのコントラバス奏者の方が、「楽器を花にたとえれば?」という記事を書かれていました。アンケート結果なのですが、「フルートはカラーとカサブランカ」ということでした。カサブランカはユリの女王ですし、私はけっこういい気分でした。

 この記事には、カサブランカの花の近くで、フルートを持っている方の写真が一緒についていたのですが、この写真がなければ、私はカサブランカと言えば、映画のイメージを思い浮かべているところでした。

 他の楽器についても、いろいろな花に例えられていましたが、どれもたとえが上手で、けっこう納得してしまいました。


2001/9/22土

音のかなたへ NHK人間講座で、「音のかなたへ」という番組が今放送されているのですが、司会の中川真さんは、新聞でコラムを書いていらっしゃるのを読んで気に入っていたので、番組を見てみました。

 この前の放送では、大きな建造物を建てて、その場所で、音を出さずにただ聴いているサウンドアーティストという方が登場されていました。その方のお話ですごく印象に残ったのが、「静かに自然の音を聞いていると、以前は風の音を聞いたときに、"風が吹いている"という言葉に置き換えて聞いているな、と思った。」という言葉です。

 私もコンサートに行って音楽を聴くときに、どういう風に聴いているだろう、と考えさせられました。


2001/9/15土

秘密 14日に、ヘンリック・ヴィーゼの公開レッスンを聴きに行ってきました。曲はカルクエラートのソナタで、私はこの曲を全然知りませんでした。この曲は、楽譜の指示がイタリア語ではなくて、ドイツ語で書かれているそうで、その指示の中で"heimlich"という言葉についてのお話が印象に残りました。

 生徒さんに「この言葉はどのような意味に解釈していますか。」とたずねられて、「秘密」と答えられました。「たしかにそういう意味ですけれど、この曲が書かれた80年前はこの言葉は違う意味があったように思っています。家でゆっくりくつろいでいるような感じです。

 くつろいでいるようにやわらかく吹くか、それとも秘密めいて吹くかはあなたが決めて、演奏して見て下さい。」とのことでした。時代とともに変わる言葉というものに、面白さを感じました。


2001/9/8土

テルミン 最近、テルミンという電子楽器が注目されてきているようです。新聞記事になっているのもよく見かけます。6日のNHK「トップランナー」でテルミニストの竹内正実さんが出演されていたのを見て、私は初めてテルミンの音を聴きました。

 人の声のような、ヴィブラートもかけられる、電子楽器と思えない音色がとても気に入りました。聴いていると催眠にかけられるような雰囲気でした。楽器に触れずに音を出すところが、見た目に超能力を使っているような感じで、面白いです。

 ドキュメンタリー映画「テルミン」も公開されるようですが、私は何よりテルミンの生の音を聴いてみたいです。


2001/9/1土

ユーロ通貨 8/30に、ユーロ紙幣のデザインが公開されました。紙幣は共通デザインですが、硬貨の裏面だけは、各国独自のデザインになるとのことで、モーツァルトはコインのデザインとして残るという記事を読み、作曲家がデザインになっているコインがあったのだな、とはじめて知りました。

 今まではヨーロッパのコインデザインに、全然興味がなかったのですが、インターネットで検索すると、さまざまな作曲家がコインのデザインになっているようです。

 つい最近、「コインの中の音楽家たち」という本が発売されたそうです。この本はコイン収集家でなくても、音楽に興味があれば楽しめるようなので、読んでみたいな、と思っています。


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