加藤元章と仲間たち−音の花束のおくりもの

日時:1999年4月18日(日) 会場:神戸新聞松方ホール

演奏者:加藤元章、矢野正浩、安藤史子(以上フルート) 石橋尚子(ピアノ)

プログラム:ドップラー:「アンダンテとロンド」(安藤・矢野)、バッハ:「無伴奏パルティータ」(加藤)、クーラウ:「トリオ ト長調OP.119」(加藤・安藤)、フランク:「ソナタ イ長調」(加藤)、サラサーテ:「カルメン・ファンタジーOP.25」(加藤)
アンコール:J.S.バッハ:「アリオーゾ」、サン・サーンス:「アレグロモルト」
加藤さんの演奏は、フルートの教則本「アルテス」のCD(WWCC7246-49)を聴いた時に、「アルテスの曲はこんなにきれいな曲だったのか。」と感心させられて、それ以来加藤さんの生演奏を聴きたいとずっと思っていました。ですから、今回のリサイタルはとても楽しみにしていました。

今回のリサイタルの曲目の中で一番印象に残ったのは、バッハの「無伴奏パルティータ」です。ヴァイオリンで何度も聴いたことがある曲でしたが、フルートでの演奏は初めて聴きました。とても良かったです。この曲だけ、ピンスポットの照明で、フルートにあたった光が天井に反射して、見ていて不思議な感じでした。

コンサート全体の印象としては、2本のフルート曲も、曲も演奏もとても良かったですし、満足できました。ただ、素晴らしい演奏だったのにもかかわらず、お客さんの拍手がパラパラだったのが、ちょっと気になりました。良い演奏の時には、しっかりと拍手して欲しいものです。

コンサートの後にCDを買った人に、サイン会がありました。私はプロコフィエフのソナタのCDにサインしていただきました。サイン会はずいぶん待つという印象があったのですが、加藤さんはコンサート終了後すぐにサイン会の会場に来てくださって、全然待ちませんでした。アンコール曲の題名をたずねたら、とても親切に教えてくださいました。

加藤さんの声は、今までの私のイメージと随分と違ったのですが、とてもいい声でした。
加藤元章さん関連リンク
加藤元章フルート協奏曲の世界 1997年10月のコンサートの宣伝とプロフィール
クラシックの部屋  加藤元章さんのCDの感想

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