2015年

第138号 神戸国際フルートコンクールの廃止検討

  • コピーしました

●○●○●○●○
世界的フルーティスト、
パユのファンコミュニティ
第138号
http://www.pahudfan.net/
●○●○●○●○

 こんにちは。毎日とても暑いですね。

 さて、みなさん、すでにお聞きになっていると思いますが、神戸市が2015年度の予算編成に、神戸国際フルートコンクール第9回のための準備費用を盛り込みませんでした。つまり、廃止を検討しているということです。

 2015年6月の神戸市定例会見では、神戸市長は、「コンクールの存廃はまだ決定していない」と言っていましたが、そのほかの発言を見ても、神戸市が神戸国際フルートコンクールのためにお金を出す気は、もうないのではないでしょうか。

 私は、神戸国際フルートコンクールの第5回から第8回までを見に行っています。お客さんが、ものすごく少ないので、神戸市がお金を出す気にならなくなっても、仕方がないと思っています。

 私は、第5回から第8回まで本選と結果発表、これに加えて、第7回と第8回は第1次予選の3日目、そして第8回は第3次予選の最後のふたりを聞いています。

 第1次予選3日目は、土曜日にもかかわらず、客席がガラガラでした。これでは、町の音楽教室の発表会のお客さんの数よりも少ないのでは、という感じでした。土曜日で、これだけ少なかったら、平日の1次予選日は、もっとお客さんが少ないのだろう、と思っていました。

 本選に行くにつれて、お客さんは増えていきますが、第7回は、本選でも空席が目立っていました。この時は、本選に日本人が進出しなかったので、その影響もあったかもしれません。

 どこかの記事で、第8回では、お客さんが4,000人台だったと書かれていました。この数字は、のべ人数ですよね。のべでこの人数ということは、いかに少ないか、ということです。コンクールは、10日間近く行われています。

 それから、いつも思っていたのは、それぞれの予選と本選の結果発表をインターネットのサイトに出す時間が遅すぎます。

 本選の結果でも、実際に結果発表があってから、サイトに掲載されるまで3時間以上かかっていました。見る側としては、3時間も一体何をしているのかな、と思ってしまいます。

 予選の結果発表は、紙に番号が書かれたものが貼りだしですが、本選は、壇上で口頭で発表されます。この本選の結果発表は、演奏が終わってから2時間後くらいでした。

 私は、4回分の結果発表を聞きました。第7回、第8回は、結果発表の声が、ふにゃふにゃとして聞き取りづらかったです。特別賞は、賞の名前自体が聞き取れませんでした。私の近くに座っていた人に、「賞の名前を聞き取れましたか」と質問しましたが、その人も「聞き取れなかった」とのことでした。

 第8回での、第3位のアドリアナ・フェレイラと、第5位のティメア・アチャイは、順位発表の時、自分の順位が分からなかったのでしょう、客席から舞台に向かう途中に、順位を聞き直していました。

 こんな状態ですから、私は、結果発表があった後に、ロビーにいる係員に再度、結果を聞いていました。2時間も待って、結果を聞いているのに、結果が分からずに帰っていたら、何をしているのか分かりませんので。

 神戸国際フルートコンクールは、一流の演奏家の演奏を身近に聞けるから、という人がいますが、実際に聞きに来ている人は、ごくごくわずかです。

 今、国際コンクールは、インターネット中継があたりまえになってきていますし、結果発表をインターネットで生中継するところも多いです。神戸国際フルートコンクールは、こういうことをまったくしていません。

 会場も、はっきり言うと、国際コンクールの雰囲気はまったくありません。ですから、廃止になっても仕方がないです。

 こう言いつつ、私も神戸国際フルートコンクールが、廃止になるのはもったいない気持ちはあります。ですから、2015年4月に、神戸市にふるさと納税しました。用途は、「神戸国際フルートコンクールの運営費」にしました。

 この時、神戸市からメールがきましたが、そのメールを読んだ時、「神戸市は、もうコンクールにお金を出す気はないな」と思いました。このメールに対しては、「神戸国際フルートコンクールが廃止になったら、別の用途で使ってもらってもかまわないです」と返事して、ふるさと納税しました。今まで、神戸国際フルートコンクールにお金を出してくれたお礼です。

 もう、神戸市は神戸国際フルートコンクールのためにお金を出さないでしょうから、存続させたいなら、存続させたい人がお金を出すしかないと思います。

 今は、クラウドファンディングがありますから、神戸国際フルートコンクール運営委員会が、「何年何月何日までに、いくらが集まれば、第9回を行う。集まらなければ、廃止」と宣言されたらいかがでしょうか。

 お金が集まる可能性はほとんどないとしても、このように宣言すれば、「みんながお金を出さなかったのだから、廃止になった」とみんなが納得できる状態で、終了できると思います。

*******
メールマガジン:
世界的フルーティスト、
パユのファンコミュニティ
URL:http://www.pahudfan.net/
著者:嶋岡利恵(しまおかとしえ)
【エマニュエル・パユの1ファンです。】
発行日:2015年8月12日
発行部数:294部
発行システム:
インターネットの本屋さん
「まぐまぐ」http://www.mag2.com/

メールマガジンの解除、アドレス
変更は下記ページでお願いします。
http://www.mag2.com/m/0000082426.html
*******

  • コピーしました

   2015年