「音大卒」は武器になるの書評

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 「音大卒」は武器になるの本を買って読みました。この本は、演奏家を目指さない9割の音大卒の人たちに向けて、書かれた本です。「10年、20年も演奏家として活躍できる人は、ほんの一握り」「人生は平等ではない」など、きれいごとではない、本当のことがたくさん書いてありますが、著者の音大生への愛情が強く感じられる本になっています。

 「音大生は、一対一のレッスンをしているので、年上の人とのコミュニケーション力にすぐれている」「叱られ力がある」など、なるほどな、と感じる部分が多かったです。

 一般企業の面接で、「なぜ音大卒なのに一般企業を希望するのですか」に対する答えも、具体的にこの本に書かれています。あとは、「お金の計算をしましょう」ということで、税金のことについてもふれられています。音楽大学にいる方、目指す方は、この本を読むと、かなり自信を持てると思います。この著者の方が働いている音楽大学に対しても、私は好印象を持つようになりました。

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